日本気象協会の予報精度結果(2023年)
[PR]2024年03月28日
天気予報専門メディアtenki.jpは、日本気象協会の気象予測技術を通じて、安全・安心な暮らしを実現することを目指しています。その実現のために日本気象協会が力を入れて取り組んでいる、予報精度の向上に関する取り組みを紹介します。
精度の高い予報であなたの暮らしを支える
毎日の生活に密接にかかわる天気。天気予報によって、特別な日は、上手に服装選びをすればもっと快適に過ごせるかもしれない。万が一の時には、早めの備えや避難であらゆる命を守れるかもしれない。
日本気象協会の気象予測を活用した天気予報専門メディアtenki.jp(テンキジェーピー)は、精度の高い気象情報をお届けすることによって、その先にある皆様の予定や行動、安心といった、“少し未来の暮らし”を天気予報などの情報で支えたいと考えています。
今回は、皆様にtenki.jpで使用している日本気象協会の気象予測モデル「JWA統合気象予測」の2023年の予報精度結果をご報告させていただきます。
2023年の予報精度結果
今回は、毎朝5時に発表した全国の天気予報において、「雨が降ると予報した日に、実際に雨が降ったか」という点に着目した、当日の降水の有無の適中率について評価を行いました。
その結果、「JWA統合気象予測」の2023年1月から12月にかけての1年間の適中率は88%になりました。同じ評価結果を公開している気象庁の各月の当日の降水の有無の適中率と「JWA統合気象予測」の適中率を比べたところ、7月を除く11ヶ月において「JWA統合気象予測」の予報精度が気象庁を上回るか同等の結果となりました。また、3月~5月と10月~12月にかけての6か月間にも及ぶ長期の期間の適中率は、90%以上という高い結果となりました。
予報精度の評価や精度指標の使い方
一言で天気予報の精度と言っても、天気、気温、降水量、風などを対象とする要素や、評価対象とする時間帯、採用する評価指標などによって、さまざまな表し方があります。
今回の評価では、気象庁が予報精度を公表している当日の降水の有無の適中率に着目しました。対象地点は気象庁の評価方法に準拠し、発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスを用いています。これは、朝5時発表の予報をもとに、その日の5時から24時までに合計で1mm以上の降水があるかどうかの適中率を表しています。つまり、雨が降る時間帯が予報と実況で異なっていたとしても当日のどこかで雨が降れば(もしくは雨が降らなければ)、天気予報が当たった(適中)として評価されるものであり、精度の高い結果が算出されやすい指標であるとも言えます。
ただ、tenki.jpはこのような形ですと、皆様の暮らしにぴったりと寄り添うことはできないと考えています。今回は「当日の降水の有無の適中率」に着目しましたが、当日のどこかの時間帯で雨が降る予報だけでなく、“その日の14時に雨が降り出すと予想したら、実際にその時間帯から雨が降り出す”といった1時間ごとの天気予報がぴったりと当たるように、予報精度の向上に努めています。
予報精度向上のために取り組んでいること
日本気象協会では、独自の数値予報モデルSYNFOS(シンフォス)を含めた国内外の複数機関による数値気象予測モデルを統合することにより、精度の高い予報を行う気象予測モデル「JWA統合気象予測」を開発しました。記録的な大雪となり、大規模な立ち往生が発生した2022年12月18日の新潟県での24時間累積降雪量の事例では、「JWA統合気象予測」の予測は、守門・金山・只見の大雪を予想していて、降雪の範囲・量ともに、観測値(アメダス)とよく一致していることが分かります。
「JWA統合気象予測」は、過去の気象データや気象学的な知見を用いて、各モデルに存在する「予測の癖」を直す補正処理や、各モデルの予報精度に応じた統合処理を行うことにより、精度の高い予測をより細かく算出します。
これにより、雨が降ると予想したのに実際には降らなかった(予報の空振り)事象や、雨が降らないと予想したのに実際には降ってしまった(予報の見逃し)事象が少ない、バランスの良い天気予報を実現しました。
tenki.jpは、日本気象協会が誇る「JWA統合気象予測」による予報結果を、日々、皆さんにお届けする天気予報に反映させています。
また、日本気象協会には全国の12か所に支社・支店があります。tenki.jpは、その地域の気象に精通した専属の気象予報士の多くが担当を担っているため、その時々の全国各地の天気の状況を瞬時に把握し、皆さんのお住まいの地域に特化した情報を日々、お届けしています。
tenki.jpは精度の高い天気予報や、確かな情報で、これからもあなたの“少し未来の暮らし”を支えていきます。