花粉光環は、花粉がたくさん飛ぶ晴天時に出現します。花粉の飛散量は、天気や時間帯によっても変動することをご存知でしょうか。
日本列島に広く分布するスギの花粉飛散量が多くなるタイミングは、次のとおりです。
■気温が高く、乾燥している日
気温が高いほどスギの雄花が開きやすく、放出される花粉量が増えます。また、空気が乾燥していると花粉が湿気を吸わないため、空気中に一層長い時間漂います。
■風が強い日
強風によって木々が揺らされることで放出される花粉量が増え、さらに風に乗って花粉がより遠くまで飛んでいきます。地表に落下している花粉も、強風によって舞い上げられてしまいます。
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雨の翌日雨が降ると、雨粒と一緒に花粉も地面に落下します。一方、雨の翌日に晴れた場合は地面に落下した花粉が乾燥して再び舞い上がるため、通常より飛散量が増えます。場合によっては、前日の数十倍もの花粉が飛ぶこともあります。
■「正午ごろ」と「日没ごろ」
花粉の飛散量は、1日の中でも上下します。特に都市部の場合、「正午ごろ」と「日没ごろ」に、それぞれ花粉が多くなるようです。
日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉が日没のタイミングで地表付近まで降りてくることが原因と考えられます。
このように花粉の飛散量が増えるタイミングでも、花粉光環が見られるかもしれません。花粉の飛散状況が気になるときは、
花粉飛散予測も参考にしてください。