季節を知る目安として設けられた「二十四節気(にじゅうしせっき)」は、天球上の太陽の通り道(黄道)を15度ずつ24等分して決められています。その角度は「太陽黄経」と呼ばれ、春分点の0度を起点に春夏秋冬の四季が巡ります。
天文学上の「白露」は、太陽黄経が165度になる時。ようやく秋らしい気配が加わる頃です。白露の次に巡るのは、太陽黄経180度となる「秋分」。今年は9月23日になります。秋分は春分と同様に太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日。秋分の日を中心とした一週間が秋のお彼岸で、秋が深まっていく時期です。
10月8日には「寒露(かんろ)」(太陽黄経195度)を迎え、夜が長くなり冷たい露が降りる頃。空気が澄みわたり、秋晴れの季節を迎えます。続いて、10月24日は「霜降(そうこう)」(太陽黄経210度)となり、露が霜に変わって、冬の足音が聞こえてくる頃。朝晩の冷え込みがさらに増し、寒い地域では霜が降りはじめます。
秋分を迎える頃には日に日に夜の時間が長くなり、秋が深まっていきます。白露の今は、秋の気配を感じながら自然現象やいきものの変化を感じてみてはいかがでしょうか。
・参考サイト
国立天文台「暦Wiki 七十二候」