もしも、雪崩が自分の近くで起きてしまった場合、流されている人がいるときはその人を見続け、雪崩に巻き込まれた地点(遭難点)と見えなくなった地点(消失点)を覚えておいてください。雪崩が止まったら再び雪崩の恐れがないかどうか見張りをする人を立てて、遭難点と消失点にポールや木などで目印を立てましょう。救助活動は決して無理をせず、関係機関へ通報することも考えるようにしてください。
万が一、自分自身が雪崩に巻き込まれてしまった場合は、可能な限り雪崩の流れの端に向かって横方向に逃げるようにし、身体から荷物を外すようにしてください。雪の中では泳ぐように雪をかき分けて浮上するようにし、雪が止まりそうになった時には、雪の中で呼吸ができる空間を確保するように、手や肘で口の前に空間を作って下さい。雪の上を歩いている人の声が聞こえる場合は、大声で助けを求めましょう。
自然は時に私たちの命を脅かす猛威を振るいます。雪崩や遭難に遭った際に命を守ったり、被害を最小限に抑えたりするためにも、雪崩ビーコン(雪崩の発生により雪の中に埋まってしまった人の捜索や救助をするために作られたトランシーバーの一種のこと)をなるべく持つようにしましょう。
出典:政府広報オンライン
「最大で時速200㎞ものスピードに! 雪崩(なだれ)から身を守るために」